爾時 無盡意菩薩 即從座起 偏袒右肩 合掌向佛 而作是言
爾の時に無盡意菩薩、即ち座より起ちて、偏に右肩を袒(あら)わにし、合掌して佛に向かいて、是の言(ことば)を作さく。
いきなり「爾の時に」から始まる妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五(観音経)です。
「その時」とは、仏教の開祖である釈尊がインド霊鷲山の山頂にてお弟子さま方に説法おされているまさにその時です。およそ2500年前の遠い昔です。
法華経序品から第24妙音菩薩品までの説法が終わり、いよいよクライマックスに近づいている。お弟子さま方やその他六道の数え切れないほど多くの聴衆は固唾をのんでお釈迦さまの説法が続くのを待つ。
そんな「その時」に、いよいよ無盡意菩薩が口火を切ります。
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